今回は、フォトグラファーがデジタル カメラでの撮影の為のメモリーカードの取り扱いについて、調べてみました。
きっかけは、前回のこの記事。
【お役立ち】メモリーカードはカメラ側で画像を削除してはダメらしい。メモリーカードの扱い。
こちらの記事は、元レキサーの方がメモリーカードの取り扱いについて、記事にされていたので、鵜呑みにしてまとめてしました。
多くの方のコメントで、私もメモリーカードの取り扱いについて気になったので色々と調べてみました。
メモリーカードの取り扱いについて
これは、基本的にフォトグラファーがデジタル カメラでの撮影の際に、気を付けたほうが良い点などをまとめた記事になります。
フォトグラファーでなくても、良く写真を撮られる方は参考にしてみて下さい。
SDカードの種類
まず、SDカードの種類をみてみましょう。
SDカード | SDHCカード | SDXCカード | |
---|---|---|---|
容量 | 2GBまで | 4GB~32GB | 64GB~ |
使用可能機器 | SDXC対応機器 SDHC対応機器 SD対応機器 |
SDXC対応機器 SDHC対応機器 |
SDXC対応機器 |
SDカードは、使用可能な容量によってSDカード、SDHCカード、SDXCカードの3種類があります。
全て総称してSDカード呼ぶことが多いです。
使用可能な機器もSDカードの種類にあわせて使用しないと、使用できない物も出てきますので、注意しましょう。
1.カメラのメモリカードから画像を消去してはダメ!?
こちらに関しては、「基本的には問題はなし!」と言う回答でした。
ただ「数回の消去では問題ないが、回数が多くなってきている場合は、カードの不安定化になりやすい。」という回答もありました。
画像データが残っているメモリーカードをカメラに入れっぱなしにして、パソコンにデーターを移動させずにカメラのみで画像の削除をする回数が多くなってくると、不安定につながる要因になるようです。
これは、どのメーカーも仰っていた事ですが、使用する機器の電圧の異常などにより、メモリーカードのデータが破損するなど影響も受けることがあるので、定期的に画像データーはパソコンなど記録機器へ移す事をお願いしていました。
そして、カメラで使用する際は、フォーマットを行う事も推奨しています。
私も撮影する際は、基本的に個別の削除は行っていません。何か不具合を避けるとかではなく、削除している時間がもったいないのと、間違って削除しなくていい写真も削除してしまう可能性もあったりしますので、写真の撮影の際はSDカードを余裕を持って複数枚もっていき撮影しています。
また、撮影現場でいちいち削除をしている時間も勿体無いので、撮影に集中するという点でもカメラ側で個別削除はしていません。
2.メモリーカードのフォーマットは、コンピュータではなくカメラでする。
これに関しては、基本的にはカメラでフォーマットを行う。
「これから、このカメラで使用するのでこのカメラのファイルシステムでの使用にする(初期化する)よ」という感じでカメラでフォーマットする。
コンピューターでもフォーマットを行えるが、その際はフォーマッターを使用する。
その際も、カメラ使用する際は、一度カメラでフォーマットをするほうが良いでしょう。(各メーカー推奨)
カメラ フォーマットに関して
カメラ フォーマットは、そのカメラで使用できるようにメニュー画面から「フォーマット カード」、「カード 初期化」を行う事でメモリーカードをそのカメラで使えるようにフォーマットをする事です。
何故なら、メモリーカードのフォーマットには、いくつかファイルシステムの種類(FAT16・FAT32・NTFS・exFATなど)があり、新しいカメラで使用できたメモリーカードが古いカメラで使用できない場合(逆の場合も)は、そのようなファイルシステムの種類の違いも原因になってきます。
ですので、使用するカメラのみで専用のメモリーカードを使用するのが好ましいです。
もし、違うカメラで使用する際は、使用していたカメラで一度フォーマット行って綺麗にするようにメーカーも推奨しています。
尚、パソコンでもフォーマットは可能で、SDカードはSDアソシエーションがSDカードフォーマッターを用意しているので、そちらを使用してフォーマットを行えます。
このSDカードフォーマッターは、SDカードのトラブルや不具合があった場合も、フォーマットをする事によって解消される可能性があるそうです。
違うカメラでの使用の際もフォーマット
そして、同じメーカーでも違う機種の場合は、メモリーカードの共有は推奨していませんでした。
もし、他のカメラで使用する場合は、先程も書きましたが、使用していたカメラでフォーマットを行う事を推奨しています。
新しいデジタル カメラもあれば、古いデジタル カメラもあります。
JPEGなどは、互換性もあるので表示はされますが、ファイルシステムなどが異なったりもします。
あるメーカーは、カメラ毎にナンバーで管理しいているので、カメラが違うとその分付与されるナンバーが増えていくそうです。
目には見えませんが、メモリーカードの中には画像だけでなく、様々な情報が記録されているようです。不具合などを避ける上で違うカメラのデーターを混在させない方が、安心して使用できて良いかもしれません。
3.フォーマットについて言えば、撮影ごとにカードをフォーマットすることをお勧めします。
こちらも、各メーカーが推奨していました。
そこまで撮影をしない人は、撮影ごとにフォーマットをする必要はないと思いますが、頻繁に撮影をする人フォトグラファーなどは、フォーマットは微妙な相性などのズレを直すのに有効だそうです。
これに関しては、違った意味で私は毎回やっています。
基本、撮影してきたら直ぐにHDDへ撮影してきたデーターを全て移します。
そして、次に使用する際に自宅でカメラを準備している最中にフォーマットも行います。
これは、現場で無駄な作業を無くす為と、誤って撮影したメモリーカードをフォーマットしない為です。撮影の際は、機材の管理が重要になります。
更に、念入りにデーターの保存を行うフォトグラファーは、撮影したメモリーカードを数ヶ月間メモリーカードごと保管するという方法をとっている方もいます。
こうなると、大量のメモリーカードが必要になりますが、仕事で使うと言うことは、しっかりとした管理が必要なんですね。
4.良いカードリーダーを使用してください!
こちらに関しては、メモリーカードの規格もあるので、それに対応しているメモリーカードリーダーを使用することを前提として、出来るだけ使用しているメモリーカードにあったメモリーカードリーダー使用する方が良い。
生産などの管理から言えば、有名なメーカーは品質管理がしっかりしているので、出来るだけ有名なメーカーをオススメします。
5.カードの容量をフルに使用しない。
「フルに使用して、メモリーカードの能力が低下するというのはない」そうです。
ただ、容量の観点からだとフラッシュメモリーの特性上、同じ8GBのデータを読み書きさせるのであれば、大容量の記録メディアで余裕をもたせて使用した方が単位セル辺りの書き込み回数が少なくてすむため、カードとしての寿命は長くなるという特徴があるそうです。
メモリーカードは大容量で、余裕を持って使う方が長く使えるようですね。
6.データの書き込み中またはカードからの読み取り中に、カメラまたはカードリーダーからメモリカードを抜かないでください。
これは、どの機器にも言える事ですね。
データーの破損だけでなく、メモリーカードの不具合にもつながるのでやってはダメですね。
7.カメラにカードスロットが2つある場合は、画像を両方のカードに書き込んでデーターの保険を。
これは、上位機種に搭載されている、デュアルスロットを使用して、大切なデーターを保存しようという事です。
カメラマンが仕事で、撮影の際にどうしても大事な撮影があり、メモリーカードでのトラブルを無くす為に、二枚のメモリーカードで同じ撮影データーを同時にカメラ側で書き込んで、同じ撮影データーをミラーリングする事で、二枚の同じデーターのメモリーカードを作成し、その1枚を保険として保存するという事です。
メモリーカードもデーターで破損する場合や、物理的に壊れてしまう場合などがありますので、仕事で撮影した大切なデーターを保護するという面では有効になります。
8.有名なブランドのメモリカードを購入しましょう。
フォトグラファーなら、大切な撮影データーを守りたいですよね。
それは、やはり品質管理がしっかりしたメーカーのメモリーカードを使用する事ではないでしょうか?
数十万もする高級カメラを持っていながら、メモリーカードは中国製の無名ブランドというのは少し頼りないですよね。
大事な撮影には、しっかりとしたメーカーのメモリーカードを選びたいものです。
有名なメモリーカード メーカー
まとめ
まだ、書きたい事がありますが、徐々にこの記事は追記していきたいと思います。
また、メモリーカードのプラスチック以外の接点部分は、重要なデーターをやり取りする個所なので、出来るだけメモリーカードをケースで保管するほうが安全ですね。
ケースで管理すれば、紛失や破損などを防げるかもしれません。
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